医療関連

用語解説

 

在宅医療(ザイタクイリョウ)

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[] home care

[同義語] 在宅ケア

 

寝たきり老人,長期療養患者などを対象として,病院,福祉施設などに入院,入所せず,在宅のまま必要な医療サービスを提供することをいう。家庭医および家族機能を治療に活かすケアの形態である。近年,在宅酸素療法,在宅中心静脈栄養など比較的高度な治療を行う機会が多くなった。患者が療養の場所を自らの判断で選択し,QOLを重視する考えによって進められている。

医学書院 医学大辞典

 

往診(オウシン)

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[] house call

 

医師が患者,家族の要請により患者の家に行って診察,治療を実施すること。定期的,計画的に医師が訪問する訪問診療とは区別されている。介護保険法では居宅療養管理指導として居宅サービスの給付対象となる。

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社会的入院(シャカイテキニュウイン)

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[] non-medical hospitalization

 

医学的治療の終了後も,患者が,自宅退院や福祉施設への入所ができないなどの社会的理由で病院に長期間入院し続けることの俗称。入院期間の定義はないが,多くは6か月以上の入院を指す。日本では古くは1950年代に結核患者について問題視されていた。1990年代に老人患者の社会的入院は欧米諸国にはみられない日本特有の医療費の無駄として注目され,この解消が介護保険制度創設の目的の1つにもされた。一般には老人患者の社会的入院が注目されているが,実数としては精神病院入院の青壮年分裂病患者の方が多い。

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